N国の未来

この前参議院選挙がありました。
新しく一から政党になったのがNHKから国民を守る党とれいわ新選組です。

投票はしていないのですが、個人的にN国さんがきになりました。
選挙後にYouTubeを見てみると、今回の参議院選挙に出たら次の衆議院議員選挙か、
地方議員選挙に推薦をもらえるという条件でお金を集めていたみたいです。

そこで衆議院議員選挙の選挙区の中でも比例の近畿が特に美味しいみたいな話をしておられました。
なんとなく気になったので、衆議院議員選挙の近畿地区と選挙の仕組みを調べてみました。

さて、衆議院議員の比例は、ドント方式という方式により議席が配分されます。
どんなんかといいますと、各党の票数を1,2、3、4という風に割っていきます。
ここで数の多い順に当選が決まっていきます。
さて実際に近畿の2017年の比例がどんなもんか見てみます。キャプチャ

色のついているのが当選した人です。
割り算した表からひとりずつ多い人を選んでいって、
議席の数まで割り当てていくのですね。

さて、この近畿ブロック以外にも北海道やら北関東やらいろいろありますが、
このブロックの定員はそのブロックによってさまざまです。

最少が四国ブロックの6で最大がここ近畿の26になります。
このような決め方をするとこんな特性が出てきます。

比例の定員の多いところは支持の少ない政党でも通る確率がめちゃ上がるってことです。
前回の衆議院選挙は自民党が大勝した選挙であったのですが、
それでも近畿の末席の方はたったの28万票です。
というか近畿で投票した人の数が850万人程度なので全国で3%の支持しか取れないような政党でも
近畿では確実に議席をとれるということになります。実際には3,3パーセント必要にはなりますが。

さて、ここでN国の比例代表での支持がこの参議院選挙において2%でした。
政党の要件を満たしておらず、報道において不利なはずなのに、2パーセントだったわけです。

これが次の衆議院選挙ではちゃんと報道もされ、選挙資金も政党助成金でばっちりの状況です。
この2パーセントの支持率がちょいと上れば近畿で議席を1つゲットできちゃいます。
選挙の特番とかでも『NHKにお金を払いたくない方はぜひうちに!!』なんて訴えることもできますし、
今回はネットのみの選挙で2パーセントですから、テレビや新聞を使える今となればもう少し支持率は積み増せるでしょう。

こんなことが起こると、北関東、南関東、東京、東海、九州のようなブロック定員の多い場所においては、
まあまあな確率で当選する可能性があります。

となると二人か三人のN国の衆議院議員が誕生するという事です。

なんか次の衆議院選挙が楽しみになってきました。