基礎控除の過去

もう少しで確定申告の時期なんですが、
ふと基礎控除ってなんなのかなと思って調べてみました。

どんな経済活動をしていようが、とりあえずこの基礎控除は使えます。

どんな人にもこの控除を使えるというのなら、
最低限度文化的な生活を営めるだけ=生活保護の支給額
となっていれば納得感があります。
であれば、所得税は最低限度文化的な生活を営める以上のお金に対してかかりますよという事ですね。

けど38万円ってなんやねんとなります。
月3万円ちょいで生活ってどう考えても無理です。

一応昔は参考の献立や散髪代とかいろんなものを考慮したうえで、
基礎控除が決まっていたようです。

個人のブログから引っ張ってきたので数字が正確かは微妙ですが、
昭和35年はサラリーマンの平均月収が18500円位で基礎控除が9万円だったそうです。
サラリーマンの月給5か月分位=基礎控除みたいなイメージですね。
今だったら平均の月給って30万くらいでしょうかね。
となると基礎控除が150万円位のイメージですね。

なんとなくいけそうな金額です。
家賃5万円、食費4万円、携帯代1万円、水道光熱費1万円、その他1万円の構成ですと1年間生きられますでしょうか。

個人的には昔みたいにちゃんと金額を考えたうえで基礎控除を作ってほしいなと思います。
今ですと非居住者でも基礎控除は使えるのですが、
制度の歴史とか意味を考えると日本で暮らしてない方に基礎控除を適用するのってなんか変な気がします。

最近はちゃんと土台からしっかり考えて税制を作るというより、
何となく『こんな風に変えた方がよくね?こうした方が税金増えね?』位のテンションで法律が変わってる気がします。

働くより生活保護のほうが得だ!みたいな話をネットでみたりしますが、
税制がふにゃふにゃと全体最適を取りに行っているので起こる話なんじゃないかなと思ったりします。

基礎控除=健康で文化的な最低限度の生活に必要な金額
ってしちゃったらだめなんでしょうかねぇ。