ポイント
・北山にある農地はほぼ生産緑地。
・そこは過去に農地特例が使われている可能性高。
・生産緑地に農地特例を使うと農業をやめるのはほぼ無理になる。
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京都の北山にはいまだに結構農地があります。
北山通よりも北に行くと軽トラが走っているのを僕もちらちら見ます。
その軽トラのせいで僕は先日バイクで事故ったのです。軽トラのおじいちゃんめ!!
なんか事故したせいでちょっと北山が気になりました。
北山って高級住宅街ですよ。こんなHPで北山は近畿圏の高級住宅地として記載されています。
http://www.contentvote.com/02/006.html
高級住宅街で農業って不思議じゃないですか?
実はこれって相続税がそうさせているのです。
北山の農地は多分(全部がそうかは分かりませんが)生産緑地っていう土地です。
この生産緑地には農地特例という相続税の特例が使えます。例を挙げましょう。
北山で2400平米の土地で農家をしている人(妻はいない、一人息子あり)が亡くなったとします。
普通に相続すると多分4000万円以上は税金を払うことになります。
はい。ここで息子さんが「俺農業継ぐよ!」と言ったとします。
税額はいくらでしょうか?
Aタダ
これってすごくないですか?
こんなおいしい話あるんですね。というのは嘘でカラクリがあります。
この4000万円って免除されたんじゃなくって実は猶予されたんです。
何が違うねんって思いませんか?こういうことです。
「農業やる!!」といった息子さんが、「農業だりぃよ。やーめた。」と言います。
この時4000万円に利子つけて税金を払うのです。だから「猶予」なんです。
10年後にやーめたとかいったら税額5000万円超えますね多分。えぐい。。。。。
普通の田舎の農地なら20年頑張ったら猶予から免除になります。
北山の農家は生産緑地という特殊な土地なので、
免除されるのは死ぬときと後継者に土地あげたときくらいです。
もう農家をやめることはできません。
だから北山には未だ農地があるのです。
時の経過とともに相続が起こり、多分あの農地は住居とかになっていくんでしょうか。
この生産緑地の論点は割とマニアックなので、実はこのブログを書くのに、
3時間くらい調べました。。。。。
というか調べたけれど、僕がこんなお客さんと出会う確率は超低い気もします(*´Д`)
ささ