インターネット環境が整っていればいつでもどこでも利用できる

インターネット環境のあるところなら、いつでもどこでも利用できるという点が最も大きなメリットです。

2020年のコロナウイルス感染症拡大により、多くの企業がテレワーク環境の整備を余儀なくされました。クラウドサービスを利用することで、どこからでも仕事ができるようになったことがメリットの一つです。外出の際にパソコンを持ち歩いていなかったとしても、ほとんどの方は携帯電話を常備しています。スマートフォンから手軽に利用できるというのも非常に便利です。

常に最新の状態にアップデートされる

例えば、法律などが改正され、会計ソフトのアップデートを行わなければいけない状況においても、クラウド会計ソフトであれば即座にメーカーが対応し、自動でアップデートを行ってくれるので心配いりません。

バックアップの必要がない

従来の環境であれば何らかのミスが起きた場合に備えて、データロストをしないように定期的にバックアップを取って保管する必要がありました。クラウド環境下ではバックアップも自動で行われるため、手間を省くことができます。

同じクラウド環境のサービスとの連携に強い

クラウド環境なので、インターネットバンキングやクレジットカードなど、お金を扱うほかのサービスとの連携も容易に行えます。データ入力が自動化され、大幅に手間を省くことが可能です。確定申告の際の書類作成にも大いに役立ってくれますので、個人事業主の方にとってもメリットだといえるでしょう。

経営状況を把握しやすい

従来は税理士などに任せっきりで、報告のレポートが送られてくるのを待たないと見ることのできなかったデータも、クラウド会計環境ならすぐに必要なデータを確認することができます。

リアルタイムで必要なときに必要な情報を引き出せるので、急に重要な判断を迫られた状況になっても、客観的なデータをもとに冷静に対処することが可能です。

インターネット環境がないと利用できない

インターネット環境さえあれば、どこからでも会計ソフトを利用できるということは、裏を返せば、インターネット環境のないところでは利用できないということです。何らかのトラブルでインターネット環境がよくない場合、整備されるまで業務が停滞するという状況になってしまいます。

維持費がかかる

従来のインストールベースの会計ソフトは買い切りなので、一度購入してしまえばそれ以上の費用はかかることはありませんでした。

一方クラウドサービスは、その特性上買い切りといったものはほとんど存在しません。定期的にメンテナンスが入り、不具合があればすぐに対処してもらえるといったメリットはあるものの、多くのクラウドサービスを導入していれば、毎月の負担は少なくないでしょう。

慣れるのに時間がかかる

従来のソフトから別のソフトへと移行する場合、多くの従業員が新しいことを覚えていかないといけないため、その分負担がかかります。それに加えてクラウド環境に慣れていない方にとっては、その特性の違いを理解するだけでもかなりの時間を要します。普及が浸透するまでは不満が出てしまう可能性もあるでしょう。