地方選挙をハックする

N国の話を前回しました。

何となく気になって色々調べていくと
N国の公認をもらって地方議員に出ると、場所を選べばかなり高い確率で勝てるという事がわかりました。

どのような状況なら勝てるかというのは以下のような状況です。
・当選人が少なくとも20人以上いる。多ければ多いほど良い。
・有権者は数十人の候補者の中から一名を選ぶ形の選挙である。

さて、このような状況の選挙ですとトップの方はさておいて、当選人の獲得数はかなりお団子状態になります。
ここでN国にいれるような半分ちょけた人はどこにでも少ないですが一定数います。
この少ない一定数が一人の候補に集まればその選挙は勝ったも同然になります。
他にめっちゃおもろいやつがいなければ。。ですが。

さて、ここでN国の支持者は先ほどの全国比例選挙で2%程度と判明し、まあ次だと認知度が上がって3%位になるかなと予想します。
普通の衆議院小選挙区のような選挙だと3パーセントの支持ではお話にもなりませんが、
上記したような形の選挙だと3%とればかなり勝ちに近いです。

京都市だと政令指定都市で微妙にトリッキーなので厳しいです。
政令指定都市は区が存在し、区ごとに少数の定員が割り振られます。
京都で見てみると、それぞれの区に2,3、4名の定員があってそこで争うことになります。
この場合当選者は2,30パーセント近い支持が必要なので、N国戦略は成り立ちません。

また、都道府県議会は市ごとに細かく割り振られています。
つまり各市町村で立候補しても定員はわずか。
つまりN国の公認など何の意味もありません。

さて、まず大阪にある大東市を見てみます。
大東市は定員17名なので多少厳しい選挙区です。実際N国の候補が敗北しています。

100%÷17=5.8%あれば絶対に当選が確定なのですが、実際は5.8%もいりません。
というのも人気の候補がこれ以上獲得し、落選候補が票を無駄に浪費してくれるからです。
大東市ですと、当選ラインが3,2%程度になります。
N国の認知度が増えても正直勝てるか微妙な選挙区といえます。
ちなみに市議の報酬は年1020万位です。

次に西宮市。実際にここはN国の支持を得た人が10番目くらいで当選しています。
議席数は41ですので最高のコンディションといえる状況です。
100÷41≒2.5%の支持があれば絶対当選です。この時点で勝利同然です。
さて、実際の当選ラインは1.3%となります。
ちなみに市議の報酬は年1187万円です。最高の選挙区といえます。

次に姫路市。ここはN国なんと48位で次点となり落選です。ここでは1%しかとれていません。
ここでの落選は不思議です。
というかなんとなくN国の地方議員はこんなテンションでどこに出るか決めたのではないかという気がしてきます。
定員47名で当選ラインは1.1%。かなり惜しい敗北です。
まあ選挙は地域によってこういうおちゃらけが強いところ弱いところがあるはずなので、
姫路の人は真面目な人が多いのかも。。と思ってしまいます。
ちなみに市議の報酬は1183万円です。いい選挙区です。
恐らく次の選挙ではN国議員が一人誕生するでしょう。

さて、こんな感じになります。
雰囲気としては100÷議員定数÷2に少し足したくらいの割合で当選するようなイメージです。
この数字が3%(N国の支持率)以下だったら良いって感じでしょうか。
最低でも16,7議席定員以上のところなら勝ち目があり、人数が増えれば増えるほど勝つ確率が上がっていきます。

こんなくだらない話なんですが、いろいろと下調べ、エクセル集計を行いました。
そこで改めて感心したのが公明党の選挙のうまさです。
結局こういう団子状態の選挙は必要十分な票数を自分の党の候補者に与えればいいわけです。
それが選挙における最適解です。
ぶっちぎりのトップをとる候補者なんて寧ろ邪魔です。

公明党は選挙で勝てる人数の候補者を割と等しい票配分で勝つパターンが多いです。
ぶっちゃけ公認をもらって負けた人を見かけませんでした。
維新、自民はぶっちぎりトップという邪魔なやつが結構いたのですが。

良ければ美味しい選挙区を探してN国の公認をもらうというのは素晴らしい戦略ですね。