検診とプラセボと

妻が私に検診を受けるよう勧めてくる。

僕は健康診断が死ぬほど嫌いです。

健康に悪そうな放射性物質を浴びるとかいうバカげたリスク、注射が嫌いなのに採血をされ、金をとられ(後で申請すれば帰ってきますが)、得られる結果は医師からの『お酒とたばこを控えましょう』とか言う小学生でも言えそうなアドバイス。

日本独特のバカげたメタボ基準とかも腹立たしくて大嫌いです。身長も一切加味せず、とりあえず腹囲だけ測定して、君メタボとか言うわけですがこれを支持している人間は滅びるべきです。

こんな私ですが、昔は検診に一定の意味を見出していたことがあります。

『早期発見、早期治療でいい事起こるかな』みたいな話ですね。

然しながら健康診断をしたとて寿命が延びるわけではありません。これはファクトです。

健康診断をする人はしない人に比べて病気の発見は確実に早くなるはずです。

という事は早期発見して早期治療してもいい事は何もないのです。

さて話は飛びます。

高校生の時英語はそれなりに得意でしたが、一度壊滅的な点数を取った事があります。

その時にテーマがプラセボでした。何の効果もない薬(小麦粉等)を病人に投与すると、

病気が良くなる人が出てくるという奴です。

当時この概念が理解不能でほぼ0点をとり、プラセボは僕の心に刻まれたワードです。

実際プラセボは強力なので薬の効果はプラセボ投与と薬投与で比べたうえで効果を測定します。

話は戻ります。

早期発見した場合、生理食塩水を注射する等のプラセボ投与を行うだけで、検診を受けず病気を放置している人より状況が良くなって当たり前です。

であるにも関わらず、病気を早期発見できる検診は平均寿命に何の影響もない。

早期発見からの治療行為全体をならした期待値はプラセボ以下ではなかろうか。

検診からの早期発見とかなんやねんと心から思います。

これからも妻とバトルしながら検診をスキップしていきたい次第です