久しぶりに紅の豚を見ました。
子供の頃に見た時は『かっこいい豚やな』位の浅い感想しかなかったように思いますが、
大人になってみると全然違う見え方になりました。
まず宮崎駿の作品は映画館で見る事はそもそも間違えているような気がします。
隠れたポイントみたいなものが星の数ほど散りばめられているため、
気になったら一時停止して考えたり巻き戻したりしないと作品をちゃんと見れません。
そうやってみたところで全部を読み解くことは不可能なのでもう一回見たりしないと
いけないかもしれません。
以下気になった点などをあげていきます。
飛行機が大破したポルコはミラノまで修理に向かいますが、そこで飛行機を修繕するのは社長一族
の女性ばかり。男性は皆出稼ぎに行っているとの事。
この舞台はWW1の後の大恐慌時代なので一瞬納得しそうになりますが、どうやら当時からイタリアの
南北格差はあったようで、南部の人が北へ又は他国へ出稼ぎに行くことが多かったようです。
と考えると、ミラノ在住の一族の男性が全員出稼ぎというのは違和感がありますね。
しかしながら30年前の映画ですし、資料を集めて読んで作品を作るとなると当時の南北格差の状況
までは分からなかったためこういう描写になったのかと思います。
私も生成AIとの対話がなかったら分からんかったでしょう。
次にジーナというヒロインがホテルを所有しているという事です。
ジーナは離島に結構立派なホテルを有してます。陸から離島へ資材を運搬し建設するのですから、
建設コストは莫大なはずです。一体どこでその金を得たのか非常に不思議です。
3人の旦那と死別しているのでその保険金とも考えましたが、現在3億で離島に立派なホテルを作れるか
と言われたら不可能でしょう。
もしかしたらスパイ的な奴なのかという気もします。イタリア空軍の通信を本棚に特殊な細工で隠した
通信施設で傍受するシーンがラスト近くで描かれます。
こんなもん持ってる事は異常だしジーナは堅気の人ではないのではなかろうか。
もしかしたらあと2回位見たら何かヒントが見つかるかもしれません。
最後にジーナは3人と結婚したが、ポルコの事が最初から好きだったのではなかろうかと思います。
若かりし人間だったころの豚とジーナが飛行機で一緒に飛ぶシーンがちらっとあるのですが、
その飛行機にアドリアーノとペイントしてあります。ジーナのホテルと同じ名前ですね。
多分そういう事なんだろうと推察します。ちなみにこの名前は7秒しか映りません。
酷いです。
まだまだあるのですが、宮崎駿の作品は大人になってみるとまた違う味わいがあって素晴らしいと
言わざるを得ないですね。児童文学の名著よりも作品の意図を完全に汲み取るのは困難です。
他の作品も見てみようと思います。