配偶者控除

個人的な話を言うと自分は未婚なのでちっとも関係はないんですが、
最近配偶者控除をやめましょうみたいな話が出ています。

共働きが当たり前の時代になりましたし、まぁ当然の流れなんでしょうね。

昔は男性が働いて女性が家庭という役割があったのでしょうが、
今においてはそんなことを表立って言うと『こいつ古いやつ。』と思われるでしょうね。

生き方が変わったんだから税金の形も変わっていくべきなんでしょうね。

議論の成り行きって確かパートの女性があまりたくさんお金を稼がないのは103万円の配偶者控除の壁のせいだ!
みたいな話を日経で何度か読んだんですが、果たして本当にそうなのかしらと思っていたりします。

500万円稼ぐ旦那とパートの主婦という例を考えてみます。
ここでパターンとしてパートの女性の給料を103万円と120万円と140万円の3パターンで試算します。
又、子供はいないものとし、生命保険とか面倒なのは除外し、社会保険料は収入の10パーセントとします。
実際は13パーセントずつくらいを労使折半ですが。
この3パターンで実際に手許に残るお金がいくらか計算しました。

① 103万円の場合。
  夫の税金34万円で妻は非課税です。
  103万+500万-34万(税金)-50万円(社保)=519万円が純粋な年間手取りとなります。
② 120万円の場合
  夫の税金38万円で妻3万円です。
  120万+500万-38万-3万-50万=529万円
③140万円の場合
  130万円の壁を超えたので妻も社会保険に加入します。
  夫の税金41万円で妻4万円。妻の社会保険料14万円が新たに発生します。
  140+500-41万円-4万円-50万-14万=531万円

端数は適当に調整してます。

さて、まぁ②のパターンはまだいいかなと思います。17万円追加で稼いで手取りは10万円増えてますし。
③が悲惨です。大体20万円を稼ぐためにはパートの方は200時間以上の労働をするのです。
その結果増える手取り2万円!!
200時間労働→2万円ゲット→時給換算100円!!
僕なら切れますね(笑)

と実際の数字はこんな風になります。
税金の話をするならば、103万円の壁を越えても配偶者特別控除ってのがありまして、
あんまり気にしなくてもいいと思います。
110万稼いだって旦那の税金は左程増えませんし、パートの税金なんてたかが知れてます。
結局パートで稼ぐ場合最も気を付けるべきは社会保険だと思います。
これに入ると一気に手取り額が縮小します。

配偶者控除より扶養の金額とか制度を変えればいいと僕はいつも思っています。
一応扶養が106万円にされるって話が出ていますので、
今後は106万円を超えないように働くのがベストでしょうね。

けど奨学金やバイトで頑張っている大学生とかにとっても結構シリアスな問題になってきますね。。
月10万円バイトで稼ぐ子は扶養からはずれちゃうという事故が今後増える気がします。。