テクニカルな話から入ったので本題まで書けませんでした。
さて、のれんの処理が日本とIFRSでなんとなく違うのはわかって頂けたでしょうか?
日本はマイルドに消す。IFRSはオールorナッシングで消すという事が分かってくれたらうれしいです。
ようやく本題に入れます。
M&Aの手法の中でMBOという方法があります。
まぁどんな方法かというのは割とどうでもいいですが、以下の通り
バッと上場株式買い占めて非上場にする
→業績をグイーンとあげる
→業績が上がってるので株に高い値段がつく
→もっかい上場して、株を売ってぼろもうけ!!
こんな感じです。
その方法を使うと先ほどののれんが出てきます。株を買い占めてますからね。
さて、こんな方法を使った身近な会社がスシローとすかいらーく(ガストとかバーミヤンの親玉)です。
どちらも上場→非上場→再上場という流れをとっています。
元々どちらも割と有名でしたし、株を買い上げた際のれんが多額に発生しました。
今のれんが残ってる金額でいうとスシロー300億、すかいらーくは1400億位ですかね。
この二つの企業はどちらもIFRSを採用しています。
そして元々財務基盤が厚くないので、二社とものれんが吹き飛んだら債務超過になります。
儲からへん!!ってなったらのれんがなくなって債務超過です。
泣きっ面に蜂ですね。
もし仮に日本基準を採用していたら毎年の利益の金額は少なくなりますが、
ある日突然債務超過はありません。
2社ともまぁまぁいい株価がついておりますが、
情勢が悪化したら一気に債務超過になるリスクがあります。
ある日突然債務超過になる可能性がある株って買いにくくないでしょうか?
なんとなくIFRSは好きになれないなぁと思う今日この頃です。